こんにちは!義肢装具士のちょけです(^^)
(>_<)初めに言っておきます。製作所によって装着方法や対処方法は違うかも知れません。なのであくまで参考までにという感じにさせていただきます。
ダーメンコルセットを処方された方は、圧迫骨折や脊柱管狭窄症等の疾患を患ってしまった方と思います。また、手術後に処方されたという方もいるでしょう。コルセットが処方される理由はその時々によって違いますのでその説明はここでは割愛します。
今回は、ダーメンコルセットが処方されたということは、少なくても体幹の動きを制限しなくてはいけないのに、正しくつけることが出来ていない・正しくつけることが出来なくなっているということに着目をし、ここに書いていきます。
目次
上下が逆さま
上下がわかる印が必要
私が義肢装具士の職を離れ、介護士をしていた時に利用者のかたで、ダーメンコルセットをした状態で入所された方がいらっしゃいました。そのダーメンコルセットには上下の印がついておらず、コルセットを知らない人からみたら上下の区別は難しい状況でした。ダーメンコルセットの装着方法に対しどれくらいの認知度があるのか現場の看護師、介護士に聞いてみましたが、ことごとくみんな上下逆さまでした。印が書いてないダーメンコルセットが装具士の手を離れると上下逆につけてしまうという現実があります。骨折治療用のダーメンコルセットは、ギプス的な役割があるので、正しく装着できていないことは治癒を遅らせたり、変形につながってしまうこともあります。
装具士の方へ・・・装着する際は患者様の家族や、施設の職員が一発で上下が分かるように「上」など、なにか目印が必要です。
患者さまや、ご家族の方の方へ・・・コルセットを装具士に装着してもらうとき、上下の印等が無かったら、印を書いてもらうのをお願いしてもいいと思います。お願いすることは決して悪いことではないです。むしろとても大切なことです。(>_<)
上下を見分けるポイント①
見分けるポイントはココです(自前コルセットを持ってなく、大人の事情で画像のアップが出来ないので手書きで、、、m(__)m下手ですみません)
※絵は全て前から見たときのを描いています。
長さが胸以上ある長いコルセット
コルセットを開いた絵をざっくり、書くと
こんな感じかと思います。
上下がどっちもえぐれてるので、確かにわかりにくいです。
見分けるポイントは、わきの下のえぐれの方が大きい。という感じかなーと思います。足のつけ根の方が、えぐれているのではないかとイメージしがちですが、わきの方がえぐれているんです。
絵にするとこんな感じコルセットはわきの下には干渉してほしくないのでだいたいわきから4横指分くらいはさげます。(業者によって差異あり)
コルセット自体の長さを胸以上と設定すると、わきの下の部分と胸より上の部分の高低差は5cm以上はあるかと思います。
しかし、足の付け根の方は、まず5cm以上も高低差はないし、えぐれ方も上よりなだらかなのでそこを見極めていただきたいです。
長さが胸以下のコルセット
これはなかなか見分けるのが難関です(;’∀’)
足の付け根の方がえぐれていると思うので、そこで判断していただきたいです。
上下を見分けるポイント②
ウエストのくびれ
もしかしたら、製作所によっては足の付け根の方をえぐるように製作していない場合もあるかもしれません。そんな時は、ウエストのくびれをみてみてください。
コルセットを装着する際、骨盤まわりの装着は非常に大事になってきます。なので、骨盤の形にあったような造りになっているはずです。(ウエストがくびれてて、骨盤が膨らんでいるような感じ)
上下を見分けるポイント③
支柱の向き
体型によってはウエストのくびれが分かりにくい場合もあります。そん時は支柱の向きも参考になります。
絵のように、斜めに走る支柱があるかと思います。向きとしては、絵の通りです。
最後に
大きく分けて3個紹介しました。
初めにも書いたように製作所によって作り方が多少違ったりもするので、あくまで参考程度にみていただければ幸いです。